Supermetricsとは?広告データ連携の代表的ツール
Supermetricsは、フィンランド発の広告・マーケティングデータ連携ツールです。150以上のプラットフォーム(広告・SNS・解析)からデータを引き出し、Google Sheets・Looker Studio・Power BI・Excel、そしてBigQuery・Snowflake・Redshift・Azureといった主要なBI/DWHに自動で流し込みます。
Salesforceが2022年に買収を打診したこともあり、SaaS業界では広く知られた存在です。海外の広告主・代理店では「まずSupermetricsを入れる」と言われるくらい、コネクタ製品としてのシェアが確立しています。
広告・マーケデータソース
Google広告
Meta広告
TikTok
Yahoo!広告
GA4 ほか150+
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出力先(BI / DWH)
Looker Studio
Power BI / Excel
BigQuery
Snowflake / Redshift
Supermetricsは広告媒体とBI/DWHの間の『配管』。データを引き出して転送するのが役割で、蓄積・分析・可視化は接続先で行う 図のように、Supermetricsの役割はデータソースとBI/DWHの間の「配管」です。自社で管理するBigQuery(DWH )に広告データを貯めれば、データパイプライン 全体のうち抽出・ロード部分をまるごと任せられます。
Supermetricsの料金プラン(2026年時点)
2026年時点の主要プランは次の通りです(すべて年間契約前提・USD建て)。
プラン 月額目安 対象 データソース数の目安 出力先 Starter $29〜 個人・小規模 1(追加は+$37/月) Google Sheets / Looker Studio Growth $159〜 中小企業 3〜 + Excel / Power BI Pro $399〜 中堅・エージェンシー 5〜 + 複数出力先バンドル Enterprise $1,500〜$2,500程度 大企業 個別見積 + BigQuery / Snowflake / Redshift / Azure(DWH連携)
主要な料金の仕組みは次のようになっています。
出力先ごとに料金が積み上がる :Looker Studio連携とBigQuery連携は別プロダクト扱いで、両方使うなら「Super」や「Enterprise」といったバンドル契約が必要ですデータソースの追加は月$37 :新しい広告媒体を接続するたびに加算されますユーザー追加は月$39〜$79 :チーム利用ではユーザー単価も見落としがちですDWH連携はEnterprise相当 :BigQuery・Snowflake・Redshift・Azureに直接流したい場合、月$1,500〜$2,500が目安になります実務上のよくある誤算 は、Looker Studio連携の$29〜だけを見て契約し、その後「やっぱりBigQueryに貯めたい」「連携媒体を追加したい」となって、気づけば月10万〜20万円というケースです。年間契約が基本なので、途中で止めにくいのも痛いところです。
国内広告媒体への対応状況
日本の広告主・代理店にとって、対応媒体は料金と並ぶ最大の関心事です。2026年時点の主要な国内媒体の対応状況を整理します。
媒体 対応 補足 Google広告 / GA4 ○ 完全対応。指標も豊富 Meta広告(Facebook / Instagram) ○ 完全対応 TikTok広告 ○ 392メトリクス・169ディメンション対応(2026年更新) X(旧Twitter)Ads ○ 対応 Yahoo! Japan 検索広告 ○ 対応 Yahoo! Japan ディスプレイ広告 ○ 52メトリクス・91ディメンション対応(2026年3月更新) LinkedIn Ads ○ 対応 LINE広告(旧LINE Ads Platform) △ API承認済みキーが前提。2027年3月にAPI自体が終了 SmartNews Ads ✗ 未対応 Criteo(日本アカウント) △ 一部対応。運用要確認
注意点 として、2026年4月1日にLINE広告(Talk Head Viewなど)とYahoo!広告ディスプレイ広告が統合され、「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」という新名称になりました。SupermetricsのLINE広告コネクタは提供されているものの、旧LINE広告APIの承認済みグループアクセスキーが前提で、しかも2027年3月に旧APIそのものが終了する予定です。乗り換え先は「Yahoo! Japan Display Ads」コネクタ側になります。
移行の詳しい経緯と実務対応は、LINE広告レポート自動化のやり方|API・Yahoo!統合の対応まで解説 で整理しています。
Supermetricsのメリットと注意点 Supermetricsを選ぶかどうかの判断材料として、実務で効いてくる強みと弱みを整理します。
メリット 対応媒体数が世界最多クラス :ニッチな海外媒体(Snapchat、Reddit、Bing Adsなど)まで拾えるBI連携が枯れている :Looker Studio・Power BI・Tableauへの流し込みで詰まりにくいドキュメントとサポートが厚い :英語だが、フィールド定義まで整っているAPI改廃への追従が早い :媒体側のAPI変更を代わりに吸収してくれる注意点 UIとドキュメントが基本英語 :日本語対応は限定的で、非エンジニアには壁になるLINE広告は実質的に近く使えなくなる :2027年3月の旧LINE広告API終了で継続不可BigQuery連携はEnterprise扱い :月$1,500〜と一気に上がる年間契約が基本 :試して合わなければ翌年切り替え、という運用になりがち消費税・為替・請求の煩雑さ :ドル建て・海外請求で経理側の手間が増えるSupermetricsの代替ツール比較 Supermetrics以外にも、広告データ連携の選択肢は増えています。国内外の代表的なツールを、料金水準と得意分野で並べます。
ツール 料金水準(月額目安) コネクタ数 得意分野 Supermetrics $29〜$2,500 150+ 海外媒体・BI連携 Windsor.ai $23〜 350+ 低価格・no-codeでBI/DWHに流す Improvado 要問い合わせ($1,500+目安) 1,000+ エンタープライズ・データガバナンス・AI分析 Fivetran 使用量課金 700+ ELT全般・広告以外のDBも一括連携 TROCCO 月10万円〜(目安) 100+ 国内媒体・日本語UI・国内サポート Databeat 月5万円〜 40+ 国内広告→BigQuery、Looker Studioテンプレ アドヨミAI 初期5万・月1.5万円/媒体〜 主要媒体+自社データ 半スクラッチ構築・GA4/LINE/CRMまで統合
Windsor.ai — 低価格・no-code Supermetricsより安く始められる代表格です。月$23前後から使え、コネクタ数は約350(Supermetricsのおよそ2倍)。 no-codeでBIやDWHに流せるので、Google広告・Meta広告など海外主要媒体を安く連携したい中小規模に向きます。UIは英語で、日本媒体のカバーはSupermetricsと同水準です。
Improvado — エンタープライズ向け 1,000以上のコネクタに加え、ノーコードのデータ変換、AI分析、データガバナンス、マネージドDWHまでを1つにまとめたツールです。料金はSupermetricsのEnterprise相当かそれ以上で、大企業のマーケティングデータハブとしての位置づけになります。
Fivetran — ELTの本命 広告に限らず、SaaSやデータベースを含む700以上のコネクタでELT全般をカバーするツールです。データエンジニアがいる組織なら、Fivetran+dbtで基盤全体を整えるという選択肢が現実的です。ただし料金は月商並みに上がることもあるので、コスト最適化が肝心です。詳しくはFivetranの料金と費用最適化のポイント で整理しています。
TROCCO — 国内媒体に強い primeNumber社が提供する国内製のデータ統合SaaSです。LINE広告・SmartNewsなど国内媒体のコネクタが整備されており、日本語UI・日本語サポート・国内向けの請求という点でSupermetricsの弱点をそのまま埋めます。BigQuery連携も追加料金なしのプランがあり、国内広告主にはコスト面でも有利です。料金プランと代替ツールとの中立比較はTROCCOとは?料金・評判・代替ツールを中立比較 にまとめています。
アドヨミAI — 半スクラッチ構築 私たちEvastが提供するアドヨミAI は、既製ツールと構築の中間に位置します。広告データを自社のBigQueryに集約する土台をパッケージ化しつつ、GA4・LINEの登録数・自社のスプレッドシートまで取り込み、AIによる分析・企画提案・異常検知まで組み込みます。既製ツールの手軽さと、自社仕様の作り込みを両取りしたいときに選ばれています。
Supermetricsを選ぶべき企業・向かない企業 ここまでを踏まえて、Supermetricsが向くケースと、他ツールを検討したほうがよいケースを分けます。
Supermetricsが向く Google広告・Meta広告・TikTok広告など海外主要媒体が中心 の広告主 Looker StudioやPower BIで完結する分析でよく、DWHまでは持たない 英語UIに抵抗がなく、BI連携の枯れた製品 を使いたい コネクタ製品として、API改廃の追従を任せたい Supermetrics以外を検討したい LINE広告・SmartNewsなど国内媒体 が売上に効いているBigQueryに広告データを貯め、自社データと突合したい (Enterprise料金がネック) 日本語UI・日本語サポート・円建て請求 が必要 年間契約より媒体単位・従量課金 で柔軟に始めたい 国内媒体を中心に、BigQueryで分析基盤まで作り込むなら、TROCCO・Databeat・アドヨミAIの3つを比較するのが現実的な選択肢です。代理店の実務では、広告代理店のレポート作成を自動化する方法と費用 も判断材料になります。
まとめ:Supermetricsは万能ではない Supermetricsについて、要点を整理します。
料金は月$29〜$2,500 。DWH連携はEnterpriseで月$1,500〜と一気に上がる国内媒体はYahoo!・TikTokまで対応 するが、LINE広告は2027年3月の旧API終了で継続不可 英語UI・年間契約・ドル建て請求 が日本の実務では負担になりやすい代替はWindsor.ai(安く始める)/Improvado(エンタープライズ)/Fivetran(ELT全般)/TROCCO(国内)/アドヨミAI(半スクラッチ) 「海外媒体中心・BI完結」ならSupermetrics、「国内媒体・BigQuery分析」ならTROCCOや半スクラッチ 、が実務的な使い分け Supermetricsは海外ではデファクトですが、日本の広告主にとっては「向く/向かない」がはっきり分かれるツールです。料金だけでなく、自社が使う媒体・出力先・請求条件まで含めて比較してください。
広告データの集約・BigQuery連携はEvastへ 「Supermetricsを検討したが、LINE広告が取れないと分かった」「BigQueryまで踏み込みたいが、Enterprise料金が合わない」——そんなときは、アドヨミAI にご相談ください。
Google・Meta・TikTok・Yahoo!・LINE広告 まで、日本の広告主が実務で使う媒体をカバー。GA4・自社のスプレッドシートも取り込み、自社が所有するBigQueryに集約します。前処理からAI分析・異常検知まで、初期5万円・1媒体なら最短2週間 で始められます。
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