LINE広告レポート自動化の現在地|API終了とLINEヤフー広告への移行

広告分析
読了時間 約7分
LINE広告のレポート自動化は、2026年に前提が大きく変わりました。LINE広告APIは新規申請の受付を終了し、2027年3月に提供終了。広告自体も2026年4月からLINEヤフー広告ディスプレイ広告への統合が進んでいます。この記事では、終了までのタイムライン、既存API利用者・これから自動化したい人それぞれの選択肢、移行前に必ずやるべき過去データのエクスポート、移行後のLINEヤフー広告APIでの自動化までを、2026年7月時点の公式情報で整理します。

「LINE広告 レポート API」で検索してこの記事にたどり着いた方に、最初に重要なお知らせがあります。LINE広告APIは、もう新規申請できません。受付は2025年12月25日に終了し、API自体も2027年3月に提供終了が発表されています。

背景はLINEヤフーの広告統合です。2026年4月から、LINE広告はYahoo!広告ディスプレイ広告と統合されて「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」になりました。つまりいま検討すべきは「LINE広告のAPIをどう使うか」ではなく、「統合スケジュールに合わせて、レポート自動化をどう組み直すか」です。

そこで、終了までのタイムライン、立場別の選択肢、移行前に必ずやるべきこと、そして移行後の自動化の組み方まで、2026年7月時点の公式情報で整理します。シリーズの他媒体(Google・Yahoo!・Meta・TikTok)とはだいぶ毛色の違う、いま限定の実務ガイドです。


まず結論:LINE広告APIは終わりゆくAPI

タイムラインを押さえると、やるべきことが逆算できます。

2025年12月 LINE広告API
新規受付終了
2026年4月〜 LINEヤフー広告
ディスプレイ広告へ統合
〜2026年10月下旬 移行期間
(LINE広告は段階終了)
2027年3月 LINE広告API
提供終了
以降の公式APIは「LINEヤフー広告 API」(旧Yahoo!広告API)に一本化。旧LINE広告APIで作った連携は乗り換え開発が必要
LINE広告とAPIの終了スケジュール。自動化の計画はこのタイムラインを前提に立てる必要がある
  • 2025年12月25日: LINE広告API(Ad Tech API)の新規申請受付が終了
  • 2026年4月: LINE広告とYahoo!広告ディスプレイ広告の統合が開始。「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」へ
  • 2026年10月下旬ごろまで: 移行期間。LINE広告は段階的に終了へ
  • 2027年3月: LINE広告APIの提供終了(日本。広告配信はLINEヤフー広告側でLINE面へ継続)

重要なのは、これが「名前が変わるだけ」ではないことです。旧Yahoo!広告APIの利用者は2026年4月の「LINEヤフー広告 API」への名称変更でほぼ影響を受けませんが、旧LINE広告APIの利用者は乗り換え開発が必要になります。

いまの立場別・4つの選択肢

自分がどこにいるかで、打ち手が変わります。

すでにLINE広告APIを使っている(承認済みグループがある)

2027年3月まで既存連携は動きますが、猶予は1年を切りつつあります。移行ツールは広告設定の一部をコピーしてくれるものの、外部ツールとのAPI連携は移行対象外です。旧連携の廃止と、LINEヤフー広告API側での作り直しを、統合完了を待たずに計画に入れてください。

作り直し先のLINEヤフー広告APIは、法人のビジネスIDで申し込むOAuth認証・非同期レポート型のAPIです。仕組みと実コードはYahoo!広告レポート自動化のやり方|広告APIの使い方とAI分析で解説しています。ディスプレイ広告APIも同じReportDefinitionService方式(add→get→download)で、レポート定義を作ってCSVを受け取る流れは共通です。

これからLINE広告の自動化を始めたい

旧LINE広告APIという選択肢はすでにありません。素直に統合後のLINEヤフー広告 ディスプレイ広告を前提に組むのが正解です。Yahoo!側の管理画面にはレポートテンプレートの定期作成・メール通知の仕組みがあり、APIも上記のLINEヤフー広告APIに一本化されます。「LINE面の広告」は今後、実質的にYahoo!広告の自動化ノウハウで回ることになります。

コードを書かずに今すぐなんとかしたい

旧LINE広告の管理画面でできるのは、パフォーマンスレポートの手動CSVダウンロードまでです。GoogleやTikTokにあるような定期メール送付の機能は用意されていません(2026年7月時点のマニュアルに記載なし)。当面は手動CSV+スプレッドシートでつなぎ、統合後にYahoo!側のレポートテンプレート機能へ移す、という二段構えが現実的です。

ETLツールで自動転送している/したい

trocco・Databeat・SupermetricsにはLINE広告コネクタがありますが、いずれもAPI承認済みグループのアクセスキーが前提です。承認済みなら引き続き使えますが、2027年3月のAPI終了とともにこれらの連携も終わります。各ツールはYahoo!ディスプレイ広告コネクタも提供しているので、乗り換え先はそちらになります。

移行前に必ずやること:過去データの持ち出し

移行対応のなかで、期限があるのに見落とされやすいのがこれです。

旧LINE広告の過去データが、統合後のLINEヤフー広告APIや管理画面から取れるという公式情報はありません。さらに旧管理画面で作成したレポートは、作成から1週間で自動削除される仕様です。過去の配信実績を将来の分析に使いたいなら、移行前に日別×キャンペーン別のCSVを全期間分エクスポートして、BigQueryやスプレッドシートなど自社側に保存しておく必要があります。

あわせて計測まわりも作り直しです。旧LINEタグはLINEヤフー広告ディスプレイ広告に対応しないため、新しい計測タグの設置とコンバージョン設定の再構築が要ります。配信の学習データも引き継がれません。移行は設定コピーではなく「新環境の立ち上げ+過去データの引っ越し」として工数を見積もってください。

なお、旧LINE広告のCVは発生日ベースで計上されます(クリック日ベースのGoogle広告と逆)。過去データを他媒体と並べて分析するときは、この集計基準の違いを揃えてから比較します。

混同しやすい3つの「LINEのAPI」

LINEのAPIは検索すると別物が混ざって出てくるため、ここで整理しておきます。

広告系API
  • 旧: LINE広告API(2027年3月終了)
  • 新: LINEヤフー広告 API
  • 取れるもの: 広告の費用・クリック・CV
  • この記事の対象はこれ
Messaging API / インサイト
  • LINE公式アカウント用
  • 取れるもの: 友だち数・メッセージ統計
  • 広告の数値は一切取れない
広告ネットワーク API
  • 媒体社(パブリッシャー)向け
  • 取れるもの: 広告枠の収益レポート
  • 広告主には無関係
「LINEのAPI」と呼ばれがちな3つは別物。広告レポートが取れるのは左の系統だけ

広告のレポートが取れるのは広告系API(旧LINE広告API→LINEヤフー広告API)だけです。Messaging APIやそのインサイト機能はLINE公式アカウント用で、友だち数・メッセージ統計は取れても広告の数値は取れません。逆も同じです。もう1つの「LINEヤフー広告ネットワーク API」は広告枠を売る媒体社向けの収益レポートAPIで、広告主には関係ありません。

ちなみに通知用途で名前が挙がりがちなLINE Notifyも2025年3月に終了済みです。レポートの完了通知などは、メールやSlackで組むことになります。

移行後の姿:LINEヤフー広告APIに一本化

先の話に見えて、もう始まっている話です。統合後のLINE面を含むディスプレイ広告のデータは、LINEヤフー広告API(ディスプレイ広告API)のReportDefinitionServiceで取得します。検索広告と同じく、レポート定義を作成し、完成をポーリングして、CSVをダウンロードする非同期3ステップです。

つまりLINE広告の自動化は、最終的にYahoo!広告の自動化と同じ設計に収束します。GoogleのBigQuery転送、Metaのシステムユーザートークン、TikTokの無期限トークンとあわせて、媒体ごとの仕組みの違いはシリーズの各記事にまとめているので、複数媒体の設計を並べて検討する際に使ってください。外注する場合の費用相場は広告レポート自動化の費用は?ツール・代行の料金相場と選び方にあります。

私たちのアドヨミAIは、Google・Yahoo!・Meta・TikTokなどの広告データをAPIで自動連携し、自社所有のBigQueryに集約するサービスです。今回のような媒体側の統合・API終了への追随も保守の範囲として吸収するため、LINE絡みの移行を機に、レポート基盤ごと外に出す相談も増えています。初期5万円・月1.5万円〜/媒体です。

まとめ:LINE広告の自動化は「移行計画」として考える

  • LINE広告APIは新規申請不可(2025年12月受付終了)、2027年3月に提供終了
  • 2026年4月からLINEヤフー広告ディスプレイ広告へ統合。移行期間は10月下旬ごろまで
  • 既存API連携・計測タグ・学習データは引き継がれない。LINEヤフー広告API側で作り直し
  • 過去データは移行前にCSVで全量持ち出す(管理画面のレポートは1週間で消える)
  • これから始めるなら、最初からLINEヤフー広告(=Yahoo!広告の自動化ノウハウ)を前提に組む
  • Messaging API(公式アカウント)や広告ネットワークAPIは別物。広告レポートは取れない

まずやるべきは1つです。旧LINE広告の過去データを、今週中にエクスポートしておいてください。


LINE移行を含む複数媒体のレポート自動化はEvastへ

株式会社EvastのアドヨミAIは、Google・Yahoo!・Meta・TikTokなど主要媒体の広告データをAPIで自動連携し、自社所有のBigQueryに集約する半スクラッチ型の広告レポート自動化・AI分析サービスです。

  • 「LINE広告の過去データを退避しつつ、統合後の形にレポートを組み直したい」
  • 「媒体の統合やAPI終了のたびに、社内で作り直すのをやめたい」
  • 「全媒体を同じ定義で1つのダッシュボードに揃えたい」

現状の運用の棚卸しからで構いません。1媒体・最短2週間から始められます。

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よくある質問

LINE広告のAPIは今から申請できますか?
できません。LINE広告API(Ad Tech API)の新規申請受付は2025年12月25日をもって終了しています。すでに承認済みのグループは2027年3月の提供終了まで利用を継続できますが、これから新しくLINE広告のデータをAPIで取りたい場合は、2026年4月に始まったLINEヤフー広告ディスプレイ広告への統合を前提に、LINEヤフー広告API(旧Yahoo!広告API)側で自動化を組むのが公式ルートになります。
LINE広告はいつまで使えますか?
日本では2026年4月からLINE広告とYahoo!広告ディスプレイ広告の統合が始まり、「LINEヤフー広告 ディスプレイ広告」に一本化されます。2026年10月下旬ごろまでが移行期間とされ、その後LINE広告は段階的に終了します。あわせてLINE広告APIも2027年3月に提供終了とアナウンスされています。広告配信そのものはLINEヤフー広告側でLINE面への配信として継続できるため、止まるのは「旧LINE広告という商品と、その連携」です。
移行すればAPI連携やレポート設定も引き継がれますか?
引き継がれません。外部ツールとのAPI連携は公式の移行対象に含まれておらず、旧LINE広告APIで作った連携はLINEヤフー広告APIで作り直しになります。さらに計測タグも旧LINEタグは新プラットフォームに対応せず、コンバージョン設定の再構築が必要です。配信の学習データも引き継がれないため、移行は「設定のコピー」ではなく「新環境の立ち上げ」として工数を見積もるのが安全です。
LINE広告のレポートを今すぐ自動化するにはどうすればいいですか?
手段は限られます。管理画面のパフォーマンスレポートはCSVでダウンロードできますが、定期メール送付のような配信機能はありません。すでにAPI承認済みのグループを持っている場合に限り、troccoやDatabeatなどのETLツールでBigQueryへの自動転送を組めます。API未承認でこれから始める場合は、手動CSVでつなぎつつ、統合後のLINEヤフー広告ディスプレイ広告側でレポートテンプレートやAPIの自動化を組む前提で準備するのが現実的です。
LINE公式アカウントの友だち数もこのAPIで取れますか?
取れません。友だち数やメッセージの統計はLINE公式アカウント用のMessaging API(インサイト系エンドポイント)で取得するもので、広告のAPIとは完全に別物です。逆にMessaging APIでは広告の費用・クリック・CVは一切取れません。「LINEのAPI」と一括りにされがちですが、広告主向けの広告系API、公式アカウント向けのMessaging API、媒体社向けの広告ネットワークAPIの3系統は、認証も申請窓口も別と覚えておくと混乱しません。
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